仁酸菌との出会い

2002年、私が23歳の頃、私は子どものように「自分の乳酸菌が欲しい…」と夢を見ていました。
しかし、多くの研究者が日夜新しい乳酸菌を発見するために様々なチャレンジを繰り返していますが、そう簡単には素晴らしい乳酸菌と出会えないことは知っていました。
だから「単なる夢」としていたのですが、ある時、ふと思ったのです。
「漬物やヨーグルトなどから見つかる乳酸菌は、ある意味「過保護」な状態と言えるのではないか。もし過酷な環境下で生き抜いている乳酸菌がいるとすれば、それは健康や美容においてさらに重要な役割をしてくれるのはないだろうか?」
そんな考えが頭をめぐる中、一つのひらめきが訪れます。

「父だ…」
私は育ててくれた父のことを思い出していました。
幼い時から父が石鹸で手を洗うところを見たことがないのです。
湯船に浸かるときには、なぜか膝くらいまでしかないお湯に寝そべり浸かり、その後に入ると湯船は濁っている状態…
だから、子どもたちはなんとか父より先に風呂に入ろうと計画をたてていました。

そんな父の趣味は、野菜作りと漬物作り。
父は、漬物の中でもぬか漬けにこだわっていました。
「父の皮膚常在菌はとても強いはず!その手で毎日回しているぬか床も当然、強いはず。その中で発酵するぬか漬けには、素晴らしい乳酸菌がいるのではないか?」
そのようなイメージから、父のぬか漬けを拝借して研究所に持ち込みました。

数週間後、研究所から連絡が入り、思ったとおり素晴らしい可能性を秘めている乳酸菌がいるとのことでした。
ただ、乳酸菌のサイズが大きく、増えることは難しいというものでした。
乳酸菌は小さくないと効果が出にくい。そして、培養する(増える)ことができないと製品価値はないというもの。
そこで新たなチャレンジに入ります。
「美味しい漬物ということは、それだけ過酷さがなくっているのではないか?であるならば、食べることができないくらい美味しくない食材をぬか漬けにしてみよう」
ある意味、私のような頭の栓が外れている人間ではないと思いつかないような食材をぬか漬けにしてみました。
すると、乳酸菌のサイズが小さくなったのです。
しかし、まだ増えにくいという問題がありました。
再度、チャレンジに入ります。
「本来、ぬか床には入れないが、人間にとって、生き物にとって、大きなエネルギー源に代わる食品原料を入れてはどうだろうか」
ぬか床に入れることはないであろう食品原料を入れることで、ぬか床にエネルギーを持たせたいと考えたのです。
そして、18年前に見た乳酸菌の夢から始まり、数年前から実験を繰り返し、41歳の10月に自分の乳酸菌を持つことに成功。
最高の乳酸菌と出会うことができました。
